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手作りのものが見直されている

 

モノが溢れている今、心から「喜ぶ顔が見たい!」という思いで贈るプレゼント、どんなものを選びますか?

20世紀後半の高度経済成長の時代から、物をたくさん作り、たくさん消費するという社会がバブル崩壊後まで続きました。

2000年代に突入し、時代はすっかり様変わりしました。

ほとんどの家庭にモノが行き渡り、画一的・汎用的な商品であれば、安価でそれこそ100円ショップなどでもいくらでも手に入るような時代になりました。

巨大なショッピングモールでは、安価な商品も専門店にしかなかった高級ブランド品も、何でも揃うようになっています。

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モノを選んで買う時代になっています。

安くどこでも手に入るようなモノは誰にも見向きもされず、そこら辺の適当なモノで済ませておくという形が主流です。

良いモノを長く利用したいという方は、それこそ価格に関係なく、自分の気に入った商品を購入し、長く大事に使うといったライフスタイルが現在の姿です。

 

掛けるべきところにお金を掛ける、と言う人が増えているのです。

毎年、「誕生日」、「~の日」、「クリスマス」、などなど、何かと言うとプレゼントを贈る記念日が多い今の世の中、贈る方も、贈られる方も、こんな「プレゼントの習慣」に慣れてしまって、おざなりとはいいませんが、適当に済ますことも多いように思います。

今、本当に良いもの、長く使えるもの、さらには、時代を越えて大切にされるもの、を求めている人が多いと感じます。

ただなんでも「買えばいい」「使い終わったら捨てたらいい」という、どこの国でどんな人たちによって作られているかわからないような大量生産品が、世の中にはあまりにも流通し過ぎていると思います。

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その反面、テレビでも「職人さんの紹介」番組が人気になっているように、長い経験を持ち、高い技術力を誇る職人さんの作るモノに、こんなに注目を集めている時代もないかもしれません。

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「大事にする」という考えは、こういった作った人の苦労や努力をもその商品から感じられるからこそ出てくるのではないでしょうか?

高いお金を払っても自分の生活に取り入れ、側に置いたり、使ったり、そして、さらには「愛着」につながるからこそ、人はみな「職人技」を感じるモノに注目しているのではないかと思うのです。

そこで、考えて頂きたいのは、どこにでも売られているようなありふれたものではなく、世界に一つだけのオリジナルプレゼントを贈ってみてはどうか、ということなのです。

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毎年、誕生日や、記念日のたびにこんな「手作りプレゼント」を贈るのは大変かもしれません。

でも、「今年こそ、何か特別なものを!」と思っている方には、ぜひ、どこにもない、誰も持っていない、この一つ限り、という特別なプレゼントを、ぜひ選んで欲しいと思います。

もし、家族や友人から、「自分のためだけに特別に誂えたもの」をプレゼントしてくれたとしたら、こんなに嬉しくて素敵な贈り物は世界中どこを探してもない、という気持ちになるのではないでしょうか?

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何年も何年もかけて培った技術。そして「作ること」に人生のすべてをかけているような、素晴らしい職人さんが世の中にはたくさんいらっしゃると思います。

「職人の手仕事」がプレゼントになる。こんなすごいことってないですよね。

木象嵌を選んで欲しい3つの理由

・長い歴史の中で育まれた、職人の確かな「技術」で作られていること。

・存在感を主張し過ぎることがなく、と言って、日々の暮らしのなかに華を添える力があるもの。

・用途、大きさ、デザイン、または予算に応じてさまざまな注文に応えられること。

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私が作っている木象嵌は、「自然」「天然」ということにこだわりがあることが一つの特徴です。

繊細で緻密、そして何より天然素材である「木」を、自然の色のまま、そのオリジナルな木目を生かすということによって、作品を見た瞬間に「すごい!」と言って頂けるようなそんな作品づくりを目指しています。

人工的な着色をしていない自然の木材の風合いは、時間と共にその価値が高まっていくでしょう。

持ち主が年齢を重ねるのと同じように、天然の木材で作られた木象嵌も同じようにあるべき寿命に向かって年をとり、より親しみや愛着が湧いてきます。

千葉 蓮 工房撮影

 

まさに「自然の生」を実感できる作品なのです。

華美過ぎることなく、穏やかに、しかしながら「自然」と寄り添えるモノであること。

大きいものも、小さいものも、すべては贈られた方の「喜び」のために作られて行くのです。

図案次第ではマニア向けのオーダーメイドも可能

下記に描かれている車は「ボルボP1900」という車で、1956年に67台のみが製造され、現在は数台しか残っていない幻の名車です。

VOLVO P1900

私が、スウェーデン留学時代に知人の貴重なコレクションを目にする機会があり、その時に撮った写真がきっかけとなって制作したものです。

この車の象嵌は、以前にも何度かブログで紹介してきました。

恐らく、車の木象嵌を、趣味以外でプロとして作っている作家さんは、今の日本にはほとんどいらっしゃらないと思います。

「車の持つフォルム、光彩、その元の姿に忠実に寄り添いながら、独自の雰囲気を引き出せるように材を選び、嵌め込んでいくその一連の作業は、さながら少年時代に戻ったようにワクワクしました」

展示会で、この作品につけた私のコメントです。

この作品が出展された展示会においても注目を集める作品となりましたが、「木に絵の具で書いているのか?」とか、「木を貼っているのですか?」という質問も多く出ました。

繰り返しますが、もちろんくり抜いた木の板に、木材をはめ込んで制作する、という象嵌の手法のみで作っています。

筆で書かれた絵ではありません。

そして、すべて自然の木の色と、木目だけで構成しています。

マニア、と書きましたが、車だけではなく、例えば、愛犬、愛猫の象嵌も同じように作ることが可能です。

これも最近作った作品の例です。

ダックスフント

何かが好きな人にとって「ワクワクする」と言う気持ちは、贈る方も贈られる方も互いにシェアできるほどよく理解できることだと思います。

一枚の写真が、生涯、そばに置いて置けるような、そんなアート作品になったら・・・。

こんなプレゼント、他にはきっとないと思うのですが。

結び

「なにがいいかなー?」とプレゼントを贈る人のことを考える時。

「贈りたい人がいる」という最高のプレゼントを、実は贈る側も、もうもらっているのかもしれません。

モノに向き合う職人仕事をしていると、どんなに神業級の技術で出来たものであっても、「人が人を想う瞬間」には叶わないなと思います。

贈る人、贈られる人、その両者の喜びをつなぐため、木象嵌を作り続けて行きたいと思います。

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投稿者プロフィール

Akio Shimada
1971年生まれ。北海道苫小牧市出身。日本各地で木工修行の後、スウェーデンで北欧の木工技術を学び、2007年日本人として初めて「スウェーデン家具マイスター」の称号を得ました。高い技術を誇る木象嵌と家具の製作をしています。

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