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先日妻がこんなキャンドルの写真を撮ってきました。

パグキャンドル

台湾製だという高さ10cmくらいのこの犬キャンドル、ものすごいリアルですよね。

行きつけの美容院にあったこのパグを模した犬キャンドルの、その目のウルウルに妻はついついパチリ。

まさに犬をアートした一品です。

この美容院には1匹の黒パグが看板犬としてお店にいるそうで、このパグ、髪を切ったりパーマをかけたりしている人の膝の上にちょこんと座ったり、寝てしまったりして可愛いらしいのです。

このパグを目当てに通ってくる犬好きのお客さんも多いと言う、店長さんのお話。

犬が好きな人にはこの気持ち、わかりますよね。

このキャンドルも犬が好き、パグが好きな人でないと、こんなにも愛らしいものは作れないのではないのでしょうか。

わかるな~。

と言うのも、私も犬が大好きです。

動物は何でも好きなので、犬だけ、と言うと語弊もありますが、とにかく道を歩いていても散歩中の犬にはつい声をかけてしまい、飼い主さんの名前は知らないけれど、犬の名前は知っている、というパターンがすごく多いです。

先日から犬を飼っていらっしゃる方の家具を製作中ですが、この家の犬たちを木象嵌で犬のアートにしてみたのがこちら。

パピヨンと、

パピヨン(制作例)

パピヨン(制作例)

ダックスフントです。

ダックスフント(制作例)

ダックスフント(制作例)

犬のアートを木象嵌で作ってみたいという気持ちはあったのですが、今までこんな風に作品にしてみたことはありませんでした。

実際、本当に作れるのかな、という気持もありましたが、作ってみたら、犬の表情などがよく出ていて、写真とも、油彩や水彩で描く絵とも違い、なんとも雰囲気の良い「犬のアート」が出来上がりました。

犬が好きな人であれば、きっと同じ気持ちを持たれると思いますが、犬と一緒にいられる時間は思っているよりも短いですよね。

寿命の違いですから、仕方のないことです。

でも、家族同様に愛情や気持ちのつながりが出来た大切な家族の一員となっている犬は、いなくなってしまうと心にぽっかりと穴があいてしまって、わかっていてもやるせない気持ちになります。

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子犬の時から、何枚となく撮った写真も、一緒に遊んでいる時のビデオも、見ては微笑ましくも、涙が出てしまいますよね。

「心に寄り添ってくれた犬たちを、何とか木象嵌で表現できませんか?」

そんな声に応える形で作った上の2枚の木象嵌でしたが、写真ほどにリアル過ぎず、でも、飼い主だからこそわかるその犬の表情、しぐさが、木で描かれたものとは思えないほど豊かに表現できた「犬のアート」になりました。

写真さえあれば、今はもう天国に召されたワンちゃんのものも作れますし、今、そこで走り回っているなら、いろいろな表情で描くことも可能です。

遺影として製作することも可能です。

私自身が作ってみたいと思う犬も結構います。

例えば、知人の家にいたハスキー犬の兄弟たち。

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散歩の途中で会ったことがきっかけで、その後会うたびに遊んでいるうち、すっかりなついてしまいました。

そして、飼い主さんが旅行に出るときにはご飯をあげたり、お散歩をお願いされるほどに。(苦笑)

こんなにかわいかったのが、

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一年もしないでこんな顔に。

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でも、怖い顔に見えて、実は愛嬌たっぷり。

家の玄関を開けた途端、3匹が尻尾を振り切れんばかりに振って私に跳びつき、そして服を引っ張り、顔を舐められ、気が付くと着ていたTシャツがボロボロに・・・。

そんなことがしょっちゅうありましたっけ。

全身で喜びを表現してくれた3匹ですが、知らない人が見ていたら、間違いなく「ハスキーに襲われている!」と思ったと思います。(またまた苦笑)

嬉しい時はこんな顔、困ったときにはあんな顔。

他の人にはわからなくても、家族の一員である犬たちのそんな表情やしぐさを、「犬のアート」として、ずっとそばに残せたらと思うのです。

今はもう、みんな天に召されたこのハスキー3兄弟ですが、たくさんの犬たちとの思い出の中でも特に印象が深く、心に残っています。

ハスキー犬のアート。また一つ木象嵌のテーマができたかもしれません。

 

実は最近、またまた散歩の途中の犬たちで、親しくなったワンちゃんたちがいます。

ある日、工房の前を通る黒ラブ(ラブラドールの黒色)に声をかけたところ、尻尾を振って寄って来ました。

飼い主さんも良い方で、何度か工房の前で会っては、頭や体をなでさせてもらっていました。

と、それから1か月もしないうちに、今度はその飼い主さんが、黒ラブの他にセントバーナードも一緒に連れて工房の前に現れたんです。

このセントバーナードもひとなつこくて、呼ぶと走って寄ってきます。

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飼い主さんに尋ねると、「この子も、いつも連れている黒ラブも、2匹とも捨てられていたんですよ。」とのこと。

セントバーナードは、「こんなに大きくなると思っていなかったから。」という理由で育犬放棄されたのを、この飼い主さんが引き取って育てることにしたのだそうです。

子犬は可愛く、まるで「生きているぬいぐるみ」のようだというのはわかります。

でも、「可愛い」という感情だけで犬を飼うのはやめて欲しいものです。

飼うなら、その犬の一生に責任を持って飼ってほしいと強く思います。

そういえば、私が住んでいたスウェーデンやヨーロッパでは、基本的に「野良犬」というものはいませんでした。

犬は、きちんと飼い主によって責任もって飼われるものであり、捨てたり、拾ったり、という「モノ」扱いされるべきものではないという観念が、しっかりと根付いていました。

そのせいか、レストランやカフェなどにも犬を一緒に連れて入っていることは普通の光景であり、そのころの日本では考えられない光景に感動したのを覚えています。

最近TVなどでも、犬の保護施設のことが話題になっていますが、日本ではまだまだ簡単に犬を捨てる、育てることを放棄する人が後を絶たないようです。

「犬が好きな人に悪い人はいない。」

どこかで聞いたことがあるような言葉ですが、真の意味での「犬好き」の人が増え、犬を幸せにしてくれる人、そして犬がいることで幸せな時間を持てる人がもっともっとたくさん増えるといいなと願っています。

 

私も、他人の犬ではなく、自分の犬を飼いたいと言うのが本音ですけれど、マンション暮らしで今は飼える状況ではないので、もう少しよそ様のワンちゃんたちに遊んでもらおうと思っております。

犬好きのための犬好き(私)による犬のアート。

木象嵌作家として、「犬」のためにがんばってよい「犬のアート」作っていこうと思います。

お問い合わせはこちらから

 

 

投稿者プロフィール

Akio Shimada
1971年生まれ。北海道苫小牧市出身。日本各地で木工修行の後、スウェーデンで北欧の木工技術を学び、2007年日本人として初めて「スウェーデン家具マイスター」の称号を得ました。高い技術を誇る木象嵌と家具の製作をしています。

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