「みかん、好きですか?」
この質問、実は健康にかなり影響するかもしれないって知っていましたか?

私は果物は全般的に好きですし、普段からよく食べています。
そして冬はやっぱり「みかん」ですよね。
コタツに入って、かごのミカンを一つ、二つ。
なんて風物詩的な感じではなくて、木工の合間の休憩時間にもぐもぐもぐ、とビタミン補給している感じです。

実は昨年12月に健康診断を受けました。


40代も半ばになれば、まあ一つ二つ気になるところはやはりあります。
そして普段の食生活が何より大切なんだと改めて思ったのですが、そんな話を知人にしたところ、この冒頭の質問をされたんです。

「普通に好きですけど?」と答えると、知人は「ふふふ」と笑って「三ケ日町研究」の話をしてくれました。
今日はこの話が目からウロコだったので、ぜひシェアしたいと思います。

三ヶ日町は静岡県浜松市にある町で、みかん好きなら誰でも知っているみかんの産地ですよね。

ちなみに日本のみかん収穫量では、有田みかんで有名な和歌山県が第一位、そして愛媛県が第2位、ついで静岡県が第3位です。

三ヶ日町では住民の多くがみかん産業に従事しているため、みかんの摂取量が著しく多い地区なのだそうです。
みかんを多量に食べる住民から、ほとんど食べない住民までいるため、2003年に住民を対象として健康とみかんの関連を調べる調査が開始され、年月と共に多くの調査結果がまとめられました。

そもそも一般に「みかん」と呼ばれているのは日本生まれの「ウンシュウミカン」のこと。
西洋のオレンジやグレープフルーツとはまったくの別種で、分類学上はカンキツ属後生カンキツ亜属みかん区に属し、学名は「Citrus unshiu Marc.」と言います。
もともと日本に自生していたのは橘(タチバナ)という日本固有の柑橘しかなかったようですが、中国との交易によって入ってきた他の柑橘類の影響により自然交配や突然変異などによって進化し、その中でもしっかりと日本に根付いたのがこのウンシュウミカンだったというわけです。
(橘はみかんに似てはいるものの、実は黄色くて酸味が強く、生食することができないそうです。お雛様にも飾られていますよね。)

みかんにはビタミンA、ビタミンCなどのミネラル類、食物繊維などが豊富なことはよく知られています。
誰でも風邪予防にいい、ということは知っていますものね。

しかしながら、最近ではポリフェノール類のヘスピリジン、プロビタミンA物質のβークリプトキサンチンが多く含まれておりこれらの物質が健康上素晴らしい効果をもたらすことがわかってきたとのことなんです。

ヘスピリジンはみかん由来のビタミンPのことで、ビタミンCの働きを助けると言われてきたようですが、最近では血管透過性を低下する作用があるため、このヘスピリジンを摂取すると花粉症やアトピー性皮膚炎の症状を緩和すると言われています。

調べてみると、ちなみにこのヘスピリジンはみかんの皮を剝いたときに実についている、あの白い筋に多く含まれているそうです。
この白い筋にもちゃんと名前がありました。
「アルべド」って言うんです。
今まで適当に「白い筋」とか「白いワタ」とか言ってましたが、邪魔者などでは決してなくれっきとしたみかんの一部なんですね。
これもしっかり食べないといけません。

また、なんと言っても最大の効果が得られるのがβークリプトキサンチンで、みかんのだいだい色の色素「カロテノイド」の一種です。

さきの「三ヶ日町研究」では、このβークリプトキサンチンの血中の濃度によって、さまざまな健康指標との関係が明らかになってきたんです。

・肝疾患予防:
βークリプトキサンチンは皮下組織や体内の様々な臓器に蓄積されますが、なかでも肝臓にもっとも高濃度に蓄積されます。
蓄積されたβークリプトキサンチンが炎症や酸化ストレスを軽減するため、飲酒や高血糖による肝機能障害リスクに有効なのです。

・動脈硬化予防:
血中のβークリプトキサンチンレベルが低い人に比べ、高い人は動脈硬化発症リスクがおよそ45%低くなることがわかりました。

・糖尿病予防:
動脈硬化の予防と同様に、βークリプトキサンチンレベルが高い人ほど2型糖尿病の発症リスクが低いこともわかりました。

・骨粗しょう症予防:
毎日みかんを4個食べていて、血中のβークリプトキサンチン濃度が高かった閉経後の女性は、濃度が低かった女性に比べると骨粗しょう症のリスクが約92%も低くなることが判明しました。

・脂質代謝異常症予防
みかんに含まれる食物繊維のおよそ半分が水溶性です。糖や脂質の吸収抑制効果があるので、血中コレステロールや中性脂肪が低下し、脂質代謝異常が改善します。

そして、昔から知られてきたみかんの豊富な食物繊維、ビタミンCなどは、大腸がん予防、風邪予防、そして便秘の改善、美肌、若返り、ダイエット、とその効果は計り知れません。

でも、食べ過ぎると手が黄色くなる、なんてこともよく聞くみかんですが、一日にどれくらい食べるといいのでしょうか?
これはいろいろと説があるようですが、みかん1個で一日に必要なβークリプトキサンチンが摂取できるようなんです。

少なくても1日1個、そして1日4個くらいまでが目安のようですね。

コタツで寛いでいたら、すぐにみかんに手が伸びて4つくらいペロリだったのかな、と思うと、あの「コタツでミカン」は素晴らしい習慣だったんだな、と改めて先人の知恵に驚きます。
知恵かどうかは、まあ微妙かもしれませんが・・・。

そんなわけで、先日もみかんを10kgの箱で買ってきました。

玄関先に箱を開けたみかんを並べている様子を見て、小学生の息子は一言。
「天国だね!」

みかん好きの血はちゃんと受け継がれているようです。

投稿者プロフィール

Akio Shimada
1971年生まれ。北海道苫小牧市出身。日本各地で木工修行の後、スウェーデンで北欧の木工技術を学び、2007年日本人として初めて「スウェーデン家具マイスター」の称号を得ました。高い技術を誇る木象嵌と家具の製作をしています。

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