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長く住み慣れた一軒家から、マンションに引っ越しをお考えの方。

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何もない部屋は広く見えても、実際物を置いたらどうなるのか・・・。

そんなとき迷うのが、「部屋の広さに対する家具の大きさをどうするか」ということでなはいでしょうか?

一昔前、家の家具と言えば、お客様の来客用にソファとソファテーブルのセット、家族がご飯を食べるダイニングテーブルと椅子のセット、食器棚、テレビを置くテレビ台、そして電話を置く電話台などが代表だったと思います。

本が多い家ではこれに本棚がプラスされ、お花が好きなお家では、花を置くための花台があったりしましたよね。

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でも、一軒家では何とかそれぞれを置くスペースが確保できても、マンションの限られたスペースにこれらを全部置いてしまったら、人が通るスペースもやっとの家具の迷路になってしまうのは間違いありません。

手持ちの家具の何と何が必要で、どれが不要になるため処分するのか。

そう考えると、意外に今まで使っていた家具は新しいスペースには不向きだということになるケースは多々あります。

今日は、オーダー家具を作ってきた私がお勧めする、マンションで使いたい最低限の家具、のお話をしようと思います。

私が言いたいのは、「年齢が高くなるほど、テーブルは大きくしませんか?」ということです。

家具は「家」の「道具」と書いて、家具なんですが、案外とこの「道具」であることを忘れてしまうことが多いため、見た目だけ、いめーじだけで選んでしまって、結局は使えない、なんていうことはありませんか?

でも、簡単に買い替えができないからこそ、じっくりと考え本当に必要なものを選んで欲しいと思います。

今リビングにはソファはありますか?

お客様はしょっちゅう来られますか?

ソファがご主人の「うたた寝専用」になっているお家も多いのではないでしょうか?

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ソファで寝るのは、気持ちいいです。

毎日の習慣になってしまうと、これはなかなかやめられないというのもわかります。

でも、決して良い習慣とは言えませんよね。

ソファは「寝る」ことを目的に作られていませんから、長時間横になることで首や肩、そして腰にはとても悪い影響を与えます。

腰痛の持病がある人には特に注意するべきことです。

寝るのは寝室だけにして、リビングでのうたた寝をやめることは、健康のためにもプラスです。

また、来客の多いお宅というのも、以前に比べると減っているのではないかと思います。

それであれば、うたた寝やテレビを見るだけのために長くて大きいソファを置いておくのは、スペースの取り過ぎであり、来ないお客様のソファなどは不要と言うことになります。

デパートの催事などに出ると、よく言われるのが「大きなテーブルが欲しいけど、部屋が狭いから無理なのよね。」という言葉です。確かに大きなテーブルに大きなソファ、それは普通の3LDKや2LDKの間取りでは、どちらも選ぶのは難しいことですよね。

でも、ここで考えて頂きたいなと思うのは、一日のうちで、どこで時間を費やすことが多いのか、と言うことです。

朝、昼、晩、と食事のときには必ずテーブルを使います。

新聞も、本も、ソファではなくテーブルで椅子に座って読んでいませんか?

家計簿をつけるときや、手紙、書類、といった書き物も、やはりテーブルを使いますよね?

一日中テレビを見るのが趣味と言う方や、ソファがないと生きていけないという人はともかくとして、そうでなければ、ダイニングテーブルこそ大きめのものを選び、ソファは一人掛けのものだけでもいいのではないか、と私はいつもアドバイスしています。

 

大きなテーブルのメリットは、何より広々とした印象が毎日の生活をとても豊かにするということに尽きます。

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お友達や親せきの方がいらしても、大きなテーブルがあれば、そこでお茶を飲みながらゆっくりお話しすることもできますし、テーブルの片方に読みかけの新聞を広げたまま、反対のスペースでご飯を食べる、なんていうことも可能になります。

これは実際に生活してみると、とても気持がよく、そして自然家族の集まるスペースにもなって、家の中心がダイニングテーブルになるので、家族の距離も縮まります。

お年を召した方は、大きいテーブル=重くて掃除や動かすときに大変、と思われがちですが、この重さが実は高齢になるほど重要になることもあります。

「福祉住環境コーディネーター」と言う資格があるのをご存知ですか?

これは、高齢化や病気などにより身体に不具合が生じた場合、どのように住環境を整えたらいいかという事を、専門家の立場でアドバイスできるアドバイザーのための資格です。

「福祉住環境」という観点でテーブルを考える時には、普通の健常者とは違った視点で捉えることがあります。

それは、テーブルが「手すり」の役割を果たすことがあるということです。

高齢化と共に、足腰が弱ってくるのは当然のことですが、手すりを付けられない場所で万が一転倒しそうになったとき、大きなテーブルの重量が、この手すりの役目を果たすことがあります。

小さなテーブルでは頼りなくても、大きなテーブルだと掴まりながら歩くことで安心感があるはずです。

高齢になるほど、大きなテーブルは違った役割も果たすため、より長く使えるということを覚えておいてください。

そして、市販のものではなく、新たにオーダーメイドでテーブルを注文する際には、「高さ」こそ大切だということも頭に入れておいてください。

写真は、60代後半のお客様からご注文頂いたダイニングセットです。

このお宅は、小さなダイニングテーブルがありましたが、それに加える形で、ソファからこの大きなテーブルに変えました。

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つい数年前までは、テーブルの高さは71cm~73cmくらいの高めのものが主流でした。

しかしながら、だんだん低いテーブルの注文が増えてきていて、この写真のテーブルのような67cmくらいの高さが多くなっています。

年齢と共に身長も変わりますし、低い方が落ち着くという方も多いです。

実際このテーブルを納品したお客様は、「遊びに来る人みんな、ずっとこのテーブルと椅子から離れませんよ。業者さんまで長々とお茶を飲んでいかれますよ(笑)」と教えてくださいました。

そして、テーブルを新しくするのであれば、必ず椅子も合わせてみてください。今まで使っていた椅子では足が当たったり、食事の時に違和感があるはずです。

そして、こういったテーブル、椅子を選ぶときには、普段の自分の足がどうなっているかも考えることです。

靴下だけで歩いているのか、スリッパを履いているのか。

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これだけでも違うのですから、靴を履いたままでテーブルや椅子をえらんでしまうと、思っていたものとは違う高さのものになってしまいます。

選ぶときに、「靴」のことを気にするかどうかは、そのお店の店員さんの知識の有無の見極めにもなるほど、大切な要素です。

是非参考になさってください。

私の工房では、インテリアコーディネーターと福祉住環境コーディネーターの有資格者がいます。

些細なことの積み重ねが、使用感に大きく影響しますので、ぜひ知識が豊富なスタッフのいるお店を選びましょう。

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投稿者プロフィール

Akio Shimada

1971年生まれ。北海道苫小牧市出身。日本各地で木工修行の後、スウェーデンで北欧の木工技術を学び、2007年日本人として初めて「スウェーデン家具マイスター」の称号を得ました。高い技術を誇る木象嵌と家具の製作をしています。

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