前衛的なこの作品。
木目を上手に使って、なにやら秋の気配に動物たちが可愛らしいこの作品は、実は小学生の子供が作った作品です。

今日は木象嵌ではありませんが、先日行ったワークショップの報告をしたいと思います。

場所はモエレ沼公園、ガラスのピラミッドです。

ノグチイサムが設計したこの「モエレ沼公園」は緑の芝生が広々と続き、そこに山があり、ピラミッドがあり、野球場やテニスコート、噴水のアート作品まで、一日いても飽きないような素晴らしい公園です。

そんな「公園=アート」という最高のロケーションの中、センター的な建物であるガラスのピラミッドの1Fで今回は「親子で楽しむ アートワークショップ」というタイトルで行った講習会でした。

こんなルーブルも顔負けの素晴らしい場所で、のびのびと子供達がものづくりをするなんて、うらやましーい!

企画したのはキュレーターの本間真理さんです。
数年前から行われている企画で、私は今回が初参加。
今年のワークショップもほぼ1年前から企画されたそうです。

まずは事前準備。
床に大きなブルーシートを広げ、そこに突板を並べます。

今回のワークショップでは、私が木象嵌に使っている突板を使い、木のフレームに自由に「木の絵」を描くというものです。
突板は薄い板ですが、薄ーいのでハサミでも切れます。

私が象嵌で使った穴の開いた突板や、ハサミで自由に切った突板を使い好きな絵を作ってもらいます。

申し込みしてくれた親子も集合し、いよいよワークショップが始まりました。
今回は締め切りのずっと前に定員に達したとお聞きしていました。
嬉しいなー。

説明が終わると、みんなおずおずと使う材料を集め始めます。

始まってすぐは緊張している様子でしたが、5分、10分と経つうちに、だんだん頭にもイメージが湧いてきたのかジャンじゃかと木を伐り始める子供たちも。

家族で相談?

お父さんも楽しそうなんです。

ハサミで切れる「木」は、とても「おもしろい!!」のだそうです。

そうですよね。木と言えばノコギリですよね、普通は。

こちらはお母さんたちが多いコーナー。

大人も真剣になっています。

こういう感じは本当に楽しくて嬉しいですね。
みんな夢中になっている姿は、本当に心がほっと温まる感じです。

ボンドで固定しています。もうすぐ完成です。

大胆な作品もあります。

繊細さにこだわる作品もあります。

完成後はみんなに発表してもらいます。

 順番を待つ子供たちの目がキラキラしていました。

いろいろな人に作品を紹介するという経験は、ほとんどの子供たちがあまりしたことがないと思います。

でも、最初は恥ずかしそうにしていた子供も、「これは何かな?」「どこが難しかった?」と声を掛けていくと、「これは宇宙をイメージしました。」とか、「とても苦労しました。」と、立派に答えてくれていました。

そして終わりには、みんなとてもいい笑顔です。

上手に作ろう、カッコよく作ろう、そんな大人の建前は子供には必要ないのだと思いました。

とにかく手が動く、動く。

ちょっと考えては、また手が動く。

そんな2時間でした。

本当にあっという間でした。

象嵌とはまた違う表情の素晴らしい作品がたくさん出来ました。

全部をご紹介できないのが残念です。

毎日同じ材料を前にしている私ですが、「あ、こんな組み合わせっておもしろいな。」とか「おお!そう来たか!」と思うことが多くてこちらもとても良い勉強になりました。

何より子供たちのキラキラした目と嬉しそうな笑顔に、たくさんの元気をもらったような気がします。

ご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました。

またこんなイベントをすることができたら嬉しいなと思っています。

みんなが嬉しそうに帰っていくのを見送って、ほっと一息つきました。

夕闇に向かう秋のモエレ沼公園。

少し冷たい風を顔に感じながら、まだまだ今日の楽しい余韻を感じたいと思った夕方でした。

 

投稿者プロフィール

Akio Shimada
Akio Shimada
1971年生まれ。北海道苫小牧市出身。日本各地で木工修行の後、スウェーデンで北欧の木工技術を学び、2007年日本人として初めて「スウェーデン家具マイスター」の称号を得ました。高い技術を誇る木象嵌と家具の製作をしています。

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