この作品は、「結氷」です。
晩秋のキュッと寒い朝に見た水たまりの凍った様子を象嵌にしてみました。
10月末から11月にかけて秋が急速に深まると、日中降った雨が水たまりになり、朝の冷え込みで凍ります。
自然が織りなす模様が、それぞれの水たまりでまるでアートのように楽しめる季節です。
この様子が小さいころから面白く思っていました。
特にこの三角形がいくつも重なって見える模様が私のお気に入りです。
写真のように額に仕立てたものもあれば・・・
こちらの写真のように箱に仕立てたものもあります。
そして風炉先屏風にも仕立てました。
そろそろ外は本格的な雪のシーズンを迎えています。
寒い季節だからこそ北海道の自然を一番感じる季節かも知れません。
温かい飲み物を飲みながら、降りしきる雪と象嵌のデザインをぼんやり考えています。
投稿者プロフィール
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1971年生まれ。北海道苫小牧市出身。日本各地で木工修行の後、スウェーデンで北欧の木工技術を学び、2007年日本人として初めて「スウェーデン家具マイスター」の称号を得ました。高い技術を誇る木象嵌と家具の製作をしています。
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