先月11月に、江別セラミックアートセンター、札幌芸術の森でそれぞれ木象嵌のワークショップを開催させて頂きました。

正直に言うと、江別セラミックアートセンターは募集定員が10人、芸術の森は8人と、結構な募集人数に、本当に受講したいという方はこんなにいらっしゃるのかな?
1人、2人だったらどうしようかな?
と、ワークショップのお話は受けたものの、ちょっと不安もありました。

しかしながら、結果をお話すれば、どちらの会場も満員御礼で、募集から早々に受講希望者がいっぱいになり、キャンセル待ちを受けていたとの事でした。

受講して頂けなかった方がいらっしゃることに申し訳なく思いながら、それでもやはり木象嵌に興味を持っていただける方が多いことに嬉しく思いました。
ありがたいなー・・・と思い、サンプル用に作った見本の象嵌製作にもつい力が入りました。

こちらは江別セラミックアートセンターでの様子です。
札幌からお越しの方もいらっしゃり、皆さん真剣そのもの。

 

製作したのは小さなトレー、コースターです。
カボチャや、ジャガイモの花など、シンプルでも可愛らしいデザインにしました。

全員が象嵌は初めての体験です。
それぞれに一生懸命に取り組んで頂いて、アッという間に時間が経ってい行きました。
全員の作業風景の写真を撮りたかったのですが、10人それぞれに一言ずつアドバイスしながら会場を回っていたら、ほとんど写真も撮れませんでした。皆さん、ごめんなさい。

2時間という短い時間でもあったので、時間内に切り抜きの終わらなかった方はご自宅で作業を続けて頂くようにお願いしました。
早い方は、こんな感じになりました。

トレー本体は私の方で制作して、参加いただいた方には象嵌部分を作ってもらっています。
塗装、仕上げは私が工房に持ち帰り、後日郵送しました。
とてもよくできているものばかりで、教えている私も嬉しいほどです。
みんなお家で使ってくださっているのかな?なんて、ついつい考えてしまいます。

江別の後、今度は札幌芸術の森の工芸館でワークショップを開催させて頂きました。
こちらもすぐに定員になり、キャンセル待ちの方もいらっしゃって、本当にありがたいなと思いました。
世の中にこんなに象嵌に興味があって、作ってみたいと思う方がいらっしゃると言う事を改めて知り、今後のワークショップのプラン作りを考えたいと思ったほどでした。

芸術の森での様子です。
性別も年齢も違いながら、作品作りに向かう姿は皆さん真剣そのもの。

芸術の森では、コースターを作っていただきました。
私がデザインしたもの以外にもご自分でデザインを考えて頂き、それを象嵌してもらいます。
それぞれのオリジナルコースターも、見ていて楽しいものばかりです。

アンパンマンもいました!
たとえ薄いと言っても相手は木です。
カッターで切るのは、慣れないと本当に大変です。
ほっぺたを丸く切り抜くのに、見ていると一生懸命さがものすごく伝わってきました。

出来た作品はこちら。
力作ぞろいです。
皆さん、本当にお上手でした。正直びっくりするくらいの出来栄えです!



個人的にこのアンパンマン、好きですね。笑
そして形は少し歪んでいても、ぴったりと嵌っている、その精度の良さも花丸です。

皆さん、本当にお疲れさまでした。
感想をお葉書でお送り頂いた方もいらっしゃり、心から感謝しております。
私自身もこうしていつもと違う立場で象嵌と向き合うことで、たくさんの刺激を頂きました。
製作は、とにかく「挑戦」でもあることを改めて思います。

また来年も講習会を実施できればと思っていますので、たくさんの方にご参加いただければ嬉しいです。
今度は何を作ってもらおうかな、とそんなことを考えてワクワクしています。

投稿者プロフィール

Akio Shimada
Akio Shimada
1971年生まれ。北海道苫小牧市出身。日本各地で木工修行の後、スウェーデンで北欧の木工技術を学び、2007年日本人として初めて「スウェーデン家具マイスター」の称号を得ました。高い技術を誇る木象嵌と家具の製作をしています。

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