写真の象嵌は、北海道の礼文島にだけ咲く花「レブンアツモリソウ」を描いた作品です。
礼文島をご存知ですか?
北海道の北の端し、稚内の東側に二つの島があります。
一つは利尻島。
そしてもう一つが最北端の礼文島です。
礼文島は別名「花の島」と呼ばれおよそ300種類の高山植物が咲く美しい島です。
夏は短く、花の季節は5月から始まり8月には咲く花も少なくなります。
レブンアツモリソウはここ礼文島でひっそりと咲く白い花びらが特徴のアツモリソウです。
咲く時期は5月中旬から6月下旬と言われています。
今でこそ保護活動などで数を増やしたそうですが、一時は数か所の群生地のみで見られる幻の花だったそうです。
夏、礼文島は多くの観光客でにぎわいます。
海の幸が溢れるこの島では、雄大な景色、美しい花、そして海のごちそうを堪能できます。
訪れた人はまた必ず訪れたくなる・・・。
そんな素敵な島なのです。
さて、私が制作した「レブンアツモリソウ」。
実は今、この作品は礼文島のお宿に飾って頂いています。
宿の名前は「花れぶん」
https://www.hanarebun.com/
ご縁があってこちらに飾って頂き、初めての夏が過ぎました。
多くの方にご覧いただけて、本当に嬉しく思います。
6月中旬に花の時期は終わっていますが、夏にお越しの方が私の象嵌をごらんになり、
レブンアツモリソウに思いを馳せて頂けたら、本当に嬉しい気持でいっぱいです。
ほんのひと時に咲く花を象嵌にするとき、私もまた花のことを知るべく駆け回ります。
白い可憐なこの花をどう表現したらいいのか、何度も考え試行を繰り返しました。
最北端の島、礼文島。
ぜひ訪れてみてください。
いらっしゃった際には、おそらく日本最北にある私の木象嵌をぜひご覧ください!!
投稿者プロフィール
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1971年生まれ。北海道苫小牧市出身。日本各地で木工修行の後、スウェーデンで北欧の木工技術を学び、2007年日本人として初めて「スウェーデン家具マイスター」の称号を得ました。高い技術を誇る木象嵌と家具の製作をしています。
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