今年も7月9日(土)から7月10日(日)の2日間、北海道の青い空のもと、40台のクラシックカーラリーが開催されます。

昨年も、仕事に行く前にスタート地点で、名車たちを応援すべく旗を振りました。

IMG_0742

ベントレー Rタイプ

本音は「その車、欲しいー!」

手入れをきちんとされた名車たちのエンジン音は、お腹にずしんと来て、本当に嬉しくなります。

子供のころ、スーパーカーと名を馳せた「ランボルギーニミウラ」、名車と名高い「ベントレー」や、憧れの「ポルシェ」。

「フェラーリ」、「ジャガー」、「ボルボ」、「メルセデス」。

IMG_0743

ランボルギーニミウラ

IMG_0744

ボルボP1800

国産車だって負けずに、「スカイラインGTーR」、「フェアレディZ」、「2000GT」などなど、言い出したらキリがないほど、垂涎の車が目の前を通り過ぎて行きます。

IMG_0746

トヨタ 2000GT

どうして昔の車はカッコいいのか?

安全基準も、燃費も、価格も、そんなこちゃこちゃしたことをさておいて、「カッコいい」ことや、「他とは違うオリジナリティ」を求め、そこに「こだわり」を貫いていたからではないでしょうか?

コストを重視したと言われる角型のボディーも、そのオリジナリティが今なお愛され続けているのは、その車を作った人たちの、言葉にならないほどの車への愛情に他ならないと思います。

当時は、機械では角型にしか作れなかったボディを、曲線状に丸くするためには、職人さんの手による板金が必要でした。

1143434533_88a124a8d8_z

時間をかけた熟練工の手仕事があってこそ、その美しい曲線が産み出されたことは、同じ手仕事をしている人間には、たまらない憧れのたわものです。

だからこそ、当時、「スーパーカー」の異名をとり、庶民には決して手に入れることのできない車の数々が、あんなにも人の心を動かし、そして心に焼き付けられたのではないでしょうか?

今、機能はさておき、外見だけで「どうしても乗りたい!」と思う車が減ってしまったように感じ、とても寂しい思いがします。

どの車を見ても、何となく同じ形、同じような雰囲気、面白みがなく感じるのは、私だけではないでしょう。

安全性能、安全基準。

絶対に必要なことですし、それをないがしろにして欲しいと言っているわけではありません。

でも、「心がシビレル」ほどのデザインの車はもう出て来ないのでしょうか?

若い人の車離れ、なんて言われていますが、人を惹き付ける魅力のある車が少なくなってしまったのでは、とつい思ってしまいます。

若いころ、フォルクスワーゲンの名車「ビートル」に陶酔して、ずいぶん長い間乗っていました。

小さいころから好きな車が、この「黄色いビートル」だったので、免許を取り、車を買う、と言う段でも迷わずビートルを選びました。

6312653239_00a9082140_z

写真もすぐには出て来ないくらいの昔の話になってしまいましたが(四半世紀前ですから)、「好き」の衝動は、象嵌を始めたころの良い原動力になり、当時作っていたのがこんな木象嵌です。VW ビートル写真をもとに下絵を書いて、コツコツと象嵌したことを今でもよく覚えています。

当時は、周囲で象嵌をしている人もなく、自分で考えながら、あれこれと試行錯誤して作りました。

はっきりと覚えているワクワクした気持ちは、子供が図工の工作をしている時のような、何ができるのか、と目を輝かせてカッターを握っているような、そんなドキドキだったと思います。

人に頼まれて、ビートル仲間の車や(もちろんビートルです・・苦笑)、スウェーデン留学時代の友人たちの車、恩師の車、などなど、今まで何枚も「車の象嵌」を作ってきました。

当時は写真などは撮っていなかったので、お見せできないのが残念です。

でも、振り返ると、今まで作って来た「車の象嵌」が、ほとんど古いクラシックカーの域に入るものばかりでした。

6533838629_73284ce91c_z

車が好きな人間にとって、1950年代~1970年代の車は、国を越えても、「愛する」に値する名車が多かったこともありますが、やはり私自身が好きでたまらない車がこの頃のたくさんあるからだと思います。

この木象嵌は、私のスウェーデン留学時代の知人の家にあった「VOLVO P1900」という車です。

IMG_1058_02_small

私が好きな車の一つで、当時撮らせてもらった写真をもとに作りました。

この車は1956年に67台のみが製造され、現在は数台しか残っていない幻の名車です。

車の持つフォルム、光彩。その元の姿に忠実に寄り添いながら、その独特の雰囲気を出せるように、材を選び、嵌めていく一連の作業は、さながら少年時代に戻ったように、ワクワクします。

3884812718_cc53e4a4aa_z

スウェーデンの博物館所蔵のP1900

車が好きな一人として、こうして「愛車」を木で描く「木象嵌」にすることは、作る側も見る側も、本当に愉しいことだということを声を大きくしてお伝えしたいなと思います。

車を愛するオーナーのみなさん、世界に一つだけの、あなただけの「愛車の木象嵌」を作りたいです!

ぜひお問い合わせください。一緒に「車」を語らせて頂きたいです・・・。

さて、クラシックカーラリーですが、このレースではスピードを競い合うことはしません。時速は法定速度に設定されています。

ラリーの目的は、「正確に走ること」です。

走行ルートを正確に廻り、その証明となる「スタンプ」をもらいながら、さらに「計測エリア」で定められた距離を決められた時間内を目指して走行し、その誤差を競うことが競技ルールなのです。

今年のルートは、札幌旧道庁(赤れんが庁舎)を出発し、支笏湖、洞爺湖を回って函館まで抜け、その後北海道新幹線開通に合わせ、新函館北斗駅を廻り、江差、八雲、ニセコ、余市を一気に走破して、札幌ファクトリーがゴールとなっています。

詳細情報はこちら

今年は、ニセコで自転車の大会に出る予定の私ですが、どこかの地で、この美しい名車と、その車たちを愛してやまない方々を応援したいと考えています。

いつか出たいなー、このラリーに!!

お問い合わせはこちら

 

 

投稿者プロフィール

Akio Shimada
Akio Shimada
1971年生まれ。北海道苫小牧市出身。日本各地で木工修行の後、スウェーデンで北欧の木工技術を学び、2007年日本人として初めて「スウェーデン家具マイスター」の称号を得ました。高い技術を誇る木象嵌と家具の製作をしています。

お問い合わせ→こちら

関連記事

  1. キャンドルナイト|デザインスタジオシマダ|木のロウソク立て

    2016.06.16

    キャンドルナイト|デザインスタジオシマダ|木のロウソク立て

    「でんきを消して、スローな夜を。」100万人の人に呼びかけたこのプロジェクトは「100万人の…

    キャンドルナイト|デザインスタジオシマダ|木のロウソク立て
  2. 2016年 今年も木象嵌作り、始動しました

    2016.01.27

    2016年 今年も木象嵌作り、始動しました

    謹んで新年のご挨拶を申し上げます。昨年もたくさんの方に私の作品をご愛顧頂き、そして多くの方に…

    2016年 今年も木象嵌作り、始動しました
  3. プロの道具を考える|「木工家具」は道具が命!

    2016.07.1

    プロの道具を考える|「木工家具」は道具が命!

    先日newsでもお知らせしましたが、北海道のローカル情報雑誌 「HO(ほ)」さんに取材を受け、8月号…

    プロの道具を考える|「木工家具」は道具が命!
  4. 還暦祝いプレゼント|両親に贈ってはいけない7つのタブーとは

    2016.07.8

    還暦祝いプレゼント|両親に贈ってはいけない7つのタブーとは

    今年の還暦を迎える方は、1956年(昭和31年)生まれの方です。満年齢で60歳、数え年なら6…

    還暦祝いプレゼント|両親に贈ってはいけない7つのタブーとは
  5. 花を飾るように象嵌を飾る

    2016.05.30

    花を飾るように象嵌を飾る

    春から初夏へと移ろっていくこの季節。北海道は待ちきれないようにたくさんの花が次々と咲いていきます。…

    花を飾るように象嵌を飾る
  6. 開催中の木象嵌の展示会 inフラノ寶亭留

    2017.07.13

    開催中の木象嵌の展示会 inフラノ寶亭留

    昨年の秋から始まっている1年間のロングラン展示会、「Gracing Furano Ⅱ」ですが、前回に…

    開催中の木象嵌の展示会 inフラノ寶亭留
  7. 結婚式。娘から母に贈る、嫁ぐ日の最高のプレゼントとは。

    2016.06.27

    結婚式。娘から母に贈る、嫁ぐ日の最高のプレゼントとは。

    結婚式の終盤。必ずと言っていいほど行われる「新婦から贈られる、両親への手紙」の披露。何と言っ…

    結婚式。娘から母に贈る、嫁ぐ日の最高のプレゼントとは。
  8. 銀婚式のとっておきのプレゼント!迷ったらこれ!

    2016.06.2

    銀婚式のとっておきのプレゼント!迷ったらこれ!

    先日工房を見学されいた若いご夫婦が、「銀婚式用のものとか、作ってもらうこともできますか?」と聞いてこ…

    銀婚式のとっておきのプレゼント!迷ったらこれ!
  9. 50男が、記念日に贈る秘密の小箱

    2016.06.10

    50男が、記念日に贈る秘密の小箱

    「秘密の小箱」と聞くと、ちょっとワクワクした気分になりませんか?昨日小学4年生の息子に「図工…

    50男が、記念日に贈る秘密の小箱
PAGE TOP