最近は、母の日にも贈られるほどの人気の花である、「あじさい」。これは18㎝四方の可愛いサイズの象嵌にして、「手紙と一緒に母に渡したいんです。」というご注文を頂いて作ったものです。

その方は結婚式を間近に控えた新婦さんでした。

お手紙は、式の最後にお母様に向けて読まれるもので、その時に小さいプレゼントも一緒に送りたいのだというお話でした。
身近に飾れ、そしてその結婚式の思い出、娘さんとの思い出をいつでも感じられるような、そんな作品を作りたいと思い、お母様の好きな花「あじさい」をモチーフにしたのです。

結婚式の終盤には、必ずと言っていいほど行われる「新婦から贈られる、両親への手紙」の披露。

何と言っても、自分の感謝の気持ちを込めた「手紙」こそが、今まで育て上げてくれた「お母さん」への最大の感謝のプレゼントであることは、疑いがありません。

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最近は、文章を読み上げるのではなく、ビデオレターにして、「見せる」手紙を披露するカップルも多いのだとお聞きしました。

でも、手紙であろうとビデオであろうと、感謝を伝える「気持ち」に変わりはないと思います。

何と言っても、「ありがとう。」の感謝の気持ちを最大限に表現したいという気持ちが大切ですよね。

普段は照れくさくて言えないことも、人生の節目であるこの日にどうしても伝えたいという思いはみんな同じだと思います。

もうずいぶん前のことになりますが、同級生の友人の結婚式に出席した時のこと。
友人である花嫁から、私もよく知っているお母さんに宛てた手紙は、

「いつも心配ばかりさせてごめんね。今までありがとう。幸せになります。」

という短くてシンプルなものでした。

友人のお母さんはそれを聞いて、涙をこらえきれない様子でした。
そんな一言だけでも、親子だからこそ深い気持ちが伝わるのだな、と私はその時感じた感動を今でもはっきり覚えています。2758363817_f5aac02401_z

男も同じとは思いますが、結婚式に息子から母への手紙というのは、やっぱりあまり好ましくはないのでしょうね(苦笑)

息子は、自分の親には別の機会に、花嫁と一緒に贈る、というのが色々な意味でいいかもしれません・・・。

さて、今回のように、「形に残るもの」を一緒にプレゼントするという想いは、難しくもやりがいのある仕事です。

 

「手紙」と「写真」をずっと残るような「箱」に入れて贈るというのも、最近は私の中でお勧めできることだと思うようになりました。

今作っている「木象嵌の小箱」は、そんな「思い出」を残すために使ってほしいという想いで制作しているものです。

お母様にとって、自分の子供との大切な絆の品、生まれたての赤ちゃんの頃の写真や母子手帳、臍の緒などをしまっておける大切な「思い出の場所」になる小箱になるようご注文を頂き制作しています。

考えてみたら、産まれた瞬間からずっと「お母さん」であり続けること。
それは本当に大変なことの連続だと思います。

自分のことはいつでも後回しにして、娘のために尽くしてきてくれたこれまでの日々。

熱が出た、ケガをした、となれば自分のこと以上に心配し、寝ないで看病してくれた夜もあったはずです。

そんな「感謝」をわかっていながら、普段の生活の中では素直に「ありがとう」の気持ちを言えなくて、むしろ反抗した言葉を投げつけたこともあったのではないでしょうか。

どんな人も通る同じ道ですが、やがて自分が妻になり、母になって、そしてあの時の「お母さんの気持ち」に初めて気づく、それがまた、将来の「母」へと通じる道なのでしょう。

「生涯の大切な日」

それは、花嫁にとっても、それを送り出すお母さんにとってもかけがえのない日です。

大切な人に贈る、一生の贈り物を、ぜひお母さんに感謝の気持ちを込めて贈ってあげて欲しい。

「想い」は見えないものですが、その、見えない「想い」を形に変えること。

それは簡単なことではありませんが、本当にやりがいのある大切なことだと思っています。

小さなフレームに詰まった思い出の花。

特別に仕立てた木の小箱。

そして自筆の手紙。

誰よりも「お母さん」を思っていること、溢れる想いをさりげなくもしっかりと伝えられたら。

何度もないたった一度の人生の節目に、想いを伝える大切な役目を担う贈り物です。

妥協しないモノづくりを心がけ、一つ一つ心を込めて作業していきたい。
思いを新たにして、また作業に打ち込もうと思います。

 

 

さて、最後によく頂くご質問なのですが、象嵌は時間のかかる作業になるため、ご注文を頂いてからお届けまで少々お時間を頂戴しています。
小箱はオーダーメイドなので在庫はしておりませんが、お好みのサイズやデザインでお作りできます。

制作例 (制作価格は20万円~)

また、「あじさい」のサイズのフレームはプチシリーズとして定番品としてご用意している作品です。価格もお手頃に抑えているため、さりげない贈り物として人気があります。(「あじさい」税抜価格50,000円)
在庫状況に応じてすぐお届けが可能ですので、お問合せ頂ければ幸いです。
(在庫が無い場合、1~2ヶ月ほどお待たせすることがあります。)
他作品例 (「朝顔」「どんぐり」「蓮」各税抜価格30,000円)


あなたの想いをお届けするお手伝いとなれば、心から嬉しいと思います。

お問い合わせはこちらから

投稿者プロフィール

Akio Shimada
Akio Shimada
1971年生まれ。北海道苫小牧市出身。日本各地で木工修行の後、スウェーデンで北欧の木工技術を学び、2007年日本人として初めて「スウェーデン家具マイスター」の称号を得ました。高い技術を誇る木象嵌と家具の製作をしています。

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