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結婚式の終盤。必ずと言っていいほど行われる「新婦から贈られる、両親への手紙」の披露。

何と言っても、自分の感謝の気持ちを込めた「手紙」こそが、今まで育て上げてくれた「お母さん」への最大の感謝のプレゼントであることは、疑いがありません。

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最近は、文章を読み上げるのではなく、ビデオレターにして、「見せる」手紙を披露するカップルも多いようですね。

でも、メディアは変わっても、伝える「気持ち」に変わりはないと思います。

何と言っても、「ありがとう。」の感謝の気持ちを伝えることこそ、この「手紙」の最大のミッションであることに変わりはないのですから。

「いつも心配ばかりさせてごめんね。今までありがとう。幸せになります。」

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そんな一言だけでも、親子だからこそ、深い気持ちが伝わるのではと思います。

「手紙を一通」、それもいいでしょうし、形に残るものを一緒にプレゼントするというのも、お母さんにとってはサプライズかもしれません。

では、手紙と一緒に贈るプレゼントにはどんなものがいいのでしょうか?

アンケートの調査によると、

第1位 「写真立て」「思い出の写真をまとめたアルバム」

第2位 「家族旅行」

第3位 「癒し系グッズ」 (腰痛予防のクッション、小型マッサージ器など)

となっています。

「お母さん」向けのプレゼントは、世代によっても変わるようですが、「娘を嫁がせる世代」である50代から60代の女性は、子育ても一段落して、自分の時間を楽しみたいという気持ちもありながら、「寂しい」思いを紛らせるものが欲しい、懐かしい思い出を側におきたい、という気持ちも強いようです。

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・思い出の写真を、フレームにして贈る。

・「これからもよろしく。」の気持ちを込めて、一緒に温泉旅行へ行く。

そんなことが、娘を嫁がせるお母さんにとっては、嬉しくて、喜びになることかもしれないのですね。

「手紙」と「写真」をずっと残るような「箱」に入れて贈るのもいいかもしれません。

私が今作っている「木象嵌の小箱」は、そんな「思い出」を残すために使ってほしいという想いで製作しているものです。

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上は、箱の蓋部分の象嵌の写真です。

下は、箱本体の試作をしたところです。

「想い」は見えないものですが、その、見えない「想い」を形に変えること。

それが、精密な職人技と美意識を融合させたもので表現されるべきものであると、私は考えています。

こんな箱に手紙と写真が入っていたら、きっとお母さんも感激されるのでは、と思うのです。

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ところで、こういった手紙やプレゼントを渡す、その「時」も考えてみる必要があるかもしれません。

と言うのも、実際の「結婚式」では、新郎新婦はもちろん、両家のご両親も、意外に忙しかったり、気を張り過ぎていて、最後の「手紙」に何が書かれていたか、聞いていなかった、と言う声も多いからです。

ふと、ずいぶん前に出席した知人の結婚式を思い出しました。

花嫁が、母に贈る「手紙」の代わりに、山口百恵さんの「秋桜(こすもす)」を歌ったのですが、当の花嫁のお母さんは、ビールを注ぎに花婿さんの親族をまわっていて忙しそうにしていて、歌を聞く余裕は無さそうでした。

その代わりに、花嫁のお友達やら来賓客のひとが目頭を押さえていて、その様子がとても印象深く心に残りました。

できれば、違う機会にお母さんにこの歌を歌ってあげて欲しいな、と思ったものです。

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この「秋桜(こすもす)」は、結婚式の定番の歌でもありますが、あらためて歌詞を読むとジンと胸が熱くなる歌です。

さだまさしさんが、当時18歳だった山口百恵さんのために作ったこの曲は、その後山口さん自身が嫁ぐことが決まり、芸能界を引退するそのラストコンサートで涙ながらで歌った名曲としても有名です。

―秋桜―

「淡紅(うすべに)の秋桜が秋の日の 何気ない陽溜りに揺れている

此頃、涙脆くなった母が 庭先でひとつ咳をする

縁側でアルバムを開いては 私の幼い日の思い出を

何度も同じ話くりかえす 独言みたいに小さな声で

こんな小春日和の穏やかな日は あなたの優しさが浸みて来る

明日嫁ぐ私に苦労はしても 笑い話に時が変えるよ 心配いらないと笑った
あれこれと思い出をたどったら いつの日もひとりではなかったと

今更乍ら我侭な私に 唇かんでいます

明日への荷造りに手を借りて しばらくは楽し気にいたけれど

突然涙こぼし元気でと 何度も何度もくりかえす母

ありがとうの言葉をかみしめながら 生きてみます私なりに

こんな小春日和の穏やかな日は もう少しあなたの子供で いさせてください」

文章を書く自信がない方は、この歌詞を手紙に綴って贈るだけでも、いいのでは?という、さすがの内容ですね。

産まれた瞬間から、ずっと「お母さん」であり続けること、それは本当に大変なことの連続だったと思います。

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自分のことはいつでも後回しにして、娘のために尽くしてきてくれたこれまでの日々。

熱が出た、ケガをした、となれば自分のこと以上に心配し、寝ないで看病してくれた夜もあったはずです。

そんな「感謝」をわかっていながら、普段の生活の中では素直に「ありがとう」の気持ちを言えなくて、むしろ反抗した言葉を投げつけたこともあったのではないでしょうか。

どんな人も通る同じ道ですが、やがて自分が妻になり、母になって、そしてあの時の「お母さんの気持ち」に初めて気づく、それがまた、将来の「母」へと通じる道なのでしょう。

「生涯の大切な日」

それは、花嫁にとっても、それを送り出すお母さんにとってもかけがえのない日です。

大切な人に贈る、一生の贈り物を、ぜひお母さんに感謝の気持ちを込めて、贈ってあげてください。

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投稿者プロフィール

Akio Shimada

1971年生まれ。北海道苫小牧市出身。日本各地で木工修行の後、スウェーデンで北欧の木工技術を学び、2007年日本人として初めて「スウェーデン家具マイスター」の称号を得ました。高い技術を誇る木象嵌と家具の製作をしています。

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