昨年の秋から始まっている1年間のロングラン展示会、「Gracing Furano Ⅱ」ですが、前回に引き続きとても好評を頂いており、とても嬉しく思っています。

こちらは、スカパー!の番組「HATAGO」でフラノ寶亭留が紹介された時の、展示会の様子の動画です。

広大な敷地に広がる深い森。

素晴らしいロケーションのなか、今回も「富良野」の自然をテーマにした象嵌作品が並びます。

実をいうと、展示会の会期が長いこと、そして象嵌作品を作るのにとても時間がかかるので、一度にすべてを展示できず今回も季節に合わせて出来上がったものを順に展示したり入れ替えたりしています。

ちょうど展示会の真ん中、この7月を照準にして作品を作っていたので、昨日お伺いして作品を納め、ほぼ展示会の作品が揃ったところです。

今回の展示では、初となる楕円形の木象嵌にも挑戦しました。

以前より、フラノ寶亭留の林支配人から「ラベンダーの象嵌って難しいですか?」とオファーを頂いていたのですが、ラベンダーの花の細かさになかなか重い腰をあげられず、今回思い切って挑戦したという経緯があっての作品です。

濃い紫色の蕾の粒々を、一つ一つ丁寧に紡いでみました。

一粒一粒を象嵌するので、ボリュームが抑えめですが、ぜひ近くに寄ってその細かさを見て頂きたい精密な象嵌です。
自分でいうのも何ですが・・・。

北海道、富良野と言えばラベンダーですものね。

ここフラノ寶亭留では、大きなラベンダー畑が庭に広がっています。

ホテルを訪れたゲストだけが見ることのできる素晴らしい景色です。

今年は暑さも手伝って、例年より早い見頃を迎えているとのことですが、ふわっと薫るラベンダーの香りに包まれながら見るこの濃い紫色の絨毯は、何度見ても心がスーッとします。
素晴らしい景色です。

この感動を私の木象嵌に込めてお持ち帰りになるお客様がいらっしゃると嬉しいなと願っています。

楕円形はなかなか作るのが大変ですが、こうして見ると柔らかいイメージがラベンダーによく合います。

さて、今回はこのほかに富良野の自然をモチーフにした「フラノイマージュ」の作品もリニューアルして展示しています。

この「実」はかなり自信をもって展示に臨んだ作品です。

松ぼっくりや、ブドウ、葉脈の細かいところまで丹念に紡いでいます。

全体の色調もナチュラルで美しい作品に仕上がりました。

たくさんの方にご覧頂きたい作品の一つです。

また、こちらも新作です。

小さめサイズが可愛いpetit(プチ)と名付けたシリーズです。

実はこの3点、展示した片端から次々とお買い上げいただいて、新たに作ってお持ちしたのですが、この調子だとあと2回、3回くらいは製作予定に組み込まないと行けないかも・・・、と嬉しい悲鳴です。

小さいので場所を選ばないところが人気なのかもしれません。

どこにでも飾れるよう、UVガラスを入れたフレームにしているのも大きいのかもしれないなと勝手に思っているのですが。

他にはこれからもっと展開していきたいと思っている連続した「柄」の模様を描いたもの。

こちらも、同じ木を使いながら、木目と木表、木裏という自然の木の表情をうまく使って表現した作品ですが、見る角度によって木が光って見えたり暗く見えたりして模様が浮き上がる仕組みなのです。

私の好きなモチーフの一つです。

この作品は市松七宝模様を題材にしていますが、「幸せが途切れない」という縁起のよい意味があり、デザインだけではなく、その意味にも気持ちが和む作品なので気に入っています。

そして、夏に合わせて「蓮」の小さい作品もお持ちしました。

「蓮」は私の代表作の一つとなるくらい、本当にたくさんの方にご支持頂いていて、デザインを変えて、サイズを変えて、ともういくつもの作品を作って納めさせて頂いています。

今回も大きな作品が展示会からお客様のお宅へと一つ旅立って行くことになりました。

思い入れが強い作品なので、本当に嬉しく思っています。

画面左側が旅立つ作品です。(残念ながら今回展示会より持ち帰りましたので、今日からご覧いただけません。)

メンテナンスして、お客様のもとにお届けする予定です。

本当にいつも思いますが、子供をお嫁に出す気持ちですね。
嬉しくて、心配で、そして少し寂しいような。

作家としてはこれ以上感謝することはないのですが。
長い時間をかけて作っているので、作品に想いが籠っている、というところでしょうか。

愛犬象嵌も2点並んでいます。

上がミニチュアダックス、下がパピヨンです。どちらも飼い主様からお借りした写真を基に作っています。

こちらもすでにご覧頂いて、「我が家の愛犬を!」という方もいらっしゃるので嬉しいですね。

最後に、最初の動画で作っていた「クッキー」をモチーフにした木象嵌です。完成したものを掛けています。

展示会にはずっといることができないので、お客様に実際にお会いすることは叶いませんが、アンケートにお答えいただいたり、作品をご注文頂いたり、本当に心から嬉しく、そして感謝の気持ちでいっぱいです。

30度を超える工房ですが、今日もご注文頂いた象嵌を一つ一つ製作して行きたいなと思っています。

忙しすぎてブログの更新が遅れていたことも、この場を借りてお詫びします。

いろいろなことをやりたいと思うこの夏です。

今日もフラノ寶亭留の展示会で、作品が静かに時間を紡いでいます。

展示会だけでもご覧になれますので、ぜひ夏の富良野にお出かけください。

投稿者プロフィール

Akio Shimada
Akio Shimada
1971年生まれ。北海道苫小牧市出身。日本各地で木工修行の後、スウェーデンで北欧の木工技術を学び、2007年日本人として初めて「スウェーデン家具マイスター」の称号を得ました。高い技術を誇る木象嵌と家具の製作をしています。

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